Last Updated on 2025年12月19日 by AI講師×WEBデザイナー|Yoshie
2025年12月13日、札幌市内のホテルにて、北商連主催のAIセミナーを開催しました。
当日は事業者を中心に21名が参加し、生成AIの基礎から実践までを100分間の体験型構成で実施しました。
本セミナーでは、知識の詰め込みではなく、実際に触ってみることを最優先に設計。
時間に限りがある中でも、生成AIの仕組みや注意点を体系的に整理しつつ、文章生成・画像生成・Canva活用などをその場で操作しながら体験していただきました。参加者の多くはスマートフォンでの参加でしたが、進行は想像以上にスムーズで、実演中には具体的な質問も数多く寄せられました。
特に印象的だったのは、「明日からAIを使ってみます」「すごく分かりやすかった」という声に加え、配布資料について「これは本当に宝物です」と評価いただいたことです。
短時間でも使えるイメージを持ってもらうことを目指した今回の構成は、参加者の反応からも確かな手応えを感じる時間となりました。
本記事では、札幌で開催した本AIセミナーについて、体験重視の構成にした理由や当日の参加者のリアルな反応を講師の立場から振り返ります。
講師について
本セミナーの講師を務めたのは、ハッピーステート株式会社 AI講師/生成AI活用講師の上田良江(うえだ よしえ)です。
Web制作・情報発信の実務経験を背景に、生成AIの活用歴は4,000時間以上。
これまで、企業・行政・団体向けに多数のAIセミナーや研修を実施し、AI初心者でもその日から使える実践的な活用方法を中心に指導してきました。
専門用語をできるだけ使わず、現場で本当に役立つ形に落とし込むスタイルは、「分かりやすい」「難しいと思っていたAIが身近に感じた」といった声を多くいただいています。
北商連主催・札幌市内ホテルで開催したAIセミナーの概要
本セミナーは、北商連主催のもと、札幌市内のホテル会場で開催されました。
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主催:北商連
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会場:札幌市内ホテル
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対象:中小事業者・個人事業主
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参加者数:21名
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実施時間:100分
参加者の多くは、生成AIに触れるのが初めて、もしくは試しに使ったことはあるものの、業務では活用できていないという方々でした。そのため、専門用語を極力使わず、「なぜそうなるのか」「どう考えればいいのか」を噛み砕いて伝える構成を意識しています。
開催会場について
今回のAIセミナーは、札幌市中央区にあるホテルノースシティにて開催されました。

ホテルノースシティ
〒064-0809
北海道札幌市中央区南9条西1丁目
地下鉄からのアクセスも良く、落ち着いた環境の中で、実演・ワークを行うことができる会場です。
※下記に会場マップを掲載しています。
限られた準備時間の中で、あえて「体験重視」を選んだ理由
正直に言いますと、当日はタイムスケジュール的にも余裕があるとは言えず、準備はかなりバタバタした状態でのスタートでした。
それでも構成を見直す中で、強く意識したのが「説明を増やさない」という判断です。
生成AIは、説明すればするほど難しく聞こえてしまいます。
一方で、実際に触ってみると「意外と普通の文章でいい」「思っていたより簡単」と感じる方が多いツールでもあります。
そのため今回は、
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座学は要点だけに絞る
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正解例を出しすぎない
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完璧な理解を求めない
という方針を明確にしました。
完璧に分かることよりも、「一度自分の手で操作した」という体験を持ち帰ってもらうことを重視しています。
参加者の多くがスマホでも、実践がスムーズに進んだ理由
今回のセミナーでは、参加者の多くがスマホでの参加でした。
PC前提のセミナーとは異なり、画面の小ささや操作性の違いから、進行に不安を感じる場面もありました。
しかし実際には、想像以上にスムーズに進行しました。
その背景には、いくつかの工夫があります。
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操作手順を細かく説明しすぎない
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途中で止まっても問題ない空気を作る
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サポートをしますと最初に伝える
こうした進め方によって、「失敗してはいけない」という心理的ハードルを下げることができたように感じます。
結果として、操作スピードや理解度に差があっても、全体として前向きな雰囲気を保ったまま実践を進めることができました。
実演中に多くの質問が出た触ってみる構成の手応え
体験を中心に進めたことで、実演中には自然と質問が増えていきました。
「この文章、もう少し短くできますか?」
「自分の業種だと、どう指示すればいいですか?」
こうした質問は、説明を聞いているだけの状態ではなかなか出てきません。
実際に触ったからこそ生まれた疑問だったと感じています。
一方通行の講義ではなく、その場で双方向のやりとりが生まれたことは、体験重視にして良かったと感じた大きなポイントです。
これは宝物!と言われた配布資料について
セミナー後、配布資料について
「これは本当に宝物です」
と言っていただけたことは、講師として非常に印象に残っています。
この資料は、
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セミナー当日だけで終わらない
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家や職場に戻ってからも使える
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迷ったときに見返せる
という点を意識して作成しました。
AIは、セミナー直後よりも、後日実際に使おうとしたときに迷うことが多いものです。
そのときに戻ってこられる拠り所としての資料になれば、という思いで準備しました。
明日からAIを使ってみます!という声が生まれた背景
今回、特に印象的だったのが、
「明日からAIを使ってみます」
という声が複数あったことです。
もちろん、成果が出たかどうかはまだ分かりません。
しかし、「やってみよう」と思えたこと自体が、大きな変化だと感じています。
AI活用において、最初の一歩が最も重いはずです。
その一歩を踏み出すきっかけになれたのであれば、今回のセミナーには十分な意味があったと感じています。
なぜ今、事業者向けAIセミナーが必要なのか
生成AIに関する情報は急激に増えています。
一方で、現場では「情報が多すぎて何から始めればいいか分からない」という声も増えています。
だからこそ今必要なのは、最新情報を並べるセミナーではなく、実際に触ってみる場だと考えています。
使えるかどうかを判断するには、体験するしかありません。
AI初心者がつまずきやすいポイントと、今回意識したこと
AI初心者がつまずきやすいポイントには共通点があります。
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専門用語が多くて理解が追いつかない
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正解を出そうとして手が止まる
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間違えることへの不安
今回のセミナーでは、これらをできるだけ減らすために、難しい用語を避け、正解を求めすぎない構成を意識しました。
AIは試行錯誤しながら使うものだという感覚を、体験として持ち帰ってもらうことを目指しています。
説明型セミナーと体験型セミナーの違い
説明型セミナーは短時間で多くの情報を伝えられます。
一方で、体験型セミナーには、記憶に残りやすく、行動につながりやすいという特徴があります。
今回はあえて情報量を減らし、体験の質を上げることを選びました。
その結果、質問が増え、「使ってみたい」という言葉が自然に出てきたのだと感じています。
講師として意識している、やらないこと
セミナーを行う上で、私が意識しているやらないこともあります。
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AIで何でもできると煽らない
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成功事例を盛らない
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効果を断言しない
AIは便利な道具ですが、魔法ではありません。
できることとできないことを正直に伝えることが、信頼につながると考えています。
事業者向けAIセミナーで、改めて大切だと感じたこと
今回のセミナーを通して改めて感じたのは、知識よりも体験が人を動かすということです。
完璧に理解しなくてもいいのです。
まず触ってみる。
そして、意外とできそうと感じる。
そのきっかけを作ることが、事業者向けAIセミナーの役割だと実感した時間でした。
AIセミナー・研修のご相談について
ハッピーステート株式会社では、企業・団体・行政向けに、AI初心者でも安心して参加できる生成AIセミナー・研修を実施しています。
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事業者向けAIセミナー
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業種別AI活用研修
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行政・自治体職員向け研修
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少人数/体験型ワークショップ
など、目的や参加者のレベルに合わせた内容をご提案可能です。
「AIに興味はあるが、何から始めればいいか分からない」
「実際に触って体験できる研修を探している」
そんな場合は、お気軽にご相談ください。
※無理な営業は行っていません。
内容のご相談や「こんなことができるか聞いてみたい」といった段階でも問題ありません。
関連記事・取り組み紹介
「ビジネスに活かせる生成AI活用術」の講師 × Webデザイナーとして活動中。
生成AI、WordPress構築、デザイン制作を通じて、課題解決とブランディングを支援。2023年より東大・松尾研究所チームメンバーに師事し、生成AI活用に4,000時間以上を注ぐ。ChatGPTをはじめとするAI講座を、オンライン・オフライン合わせて累計100回以上開催。行政・企業向けの生成AI研修やDX支援にも携わる。






