「SEOはやった。でも、地元のお客様から問い合わせが来ない。」

特殊清掃業者様のホームページ制作でよくお聞きするご相談です。

この実績事例でご紹介するのは、SEO流入の改善依頼の実例です。

当初、サイトは綺麗なデザインで完成されていましたが、失敗原因のほとんどは、キーワードの選び方にありました。

当然、内容が充実した長文コンテンツを書いても空回りしている状況です。

SEO対策はしていると言っても、基本的な内部SEO対策のみでした。

今回ご紹介するのは、汎用キーワードでの設計が機能せず、 ローカルキーワードの構造に組み直すことで流入と問い合わせが動き始めた事例です。

この特殊清掃のHP制作事例では、ローカルSEOやキーワード選定を考慮せずに....

見た目の信頼感だけで、HP業者選定をしてしまった失敗事例も学べるはずです。

ただし、このクライアントの凄いところは、自らの失敗を認めて、改善に進んだことです。

「せっかくお金をかけたHPを無駄にしたくない」

その想いを汲み取り、SEO実績15年の弊社がテコ入れさせていただいた事例です。

他業種の制作・SEO事例もあわせてご覧になりたい方は、 制作実績一覧ページもご参照ください。

特殊清掃のSEOが難しい理由

ローカル検索を外すと何も届かない。

これが現実です。

特殊清掃の検索行動は、他の業種と大きく異なります。

「特殊清掃 会社」「孤独死 業者」のような広域キーワードで検索されるケースは少なく、 実際には「特殊清掃 ○○市」「孤独死 清掃 ○○区」といった 地域名を含むキーワードで検索されることがほとんどです。

理由は明快です。

特殊清掃を依頼する方の多くは、遠方の業者ではなく「今すぐ来られる距離の業者」を探しています。

そのため、地域名と組み合わせた検索が自然な行動になります。

この前提を理解していなかったことが、最初の設計ミスの起点でした。

SEOキーワード選定のやり方とは?初心者でもできる8つの手順と失敗しないコツ

リニューアル前|最初のキーワード設計の失敗

改善依頼前の失敗原因は、検索される言葉を外していたことが要因でした。

最初に設計されていたSEO構造は、「特殊清掃」「遺品整理」「原状回復」という ビッグキーワードを軸にしたものでした。

検索ボリュームのある語句を選んだつもりでしたが、 それらはすでに大手比較サイトや全国チェーンが上位を占めており、 地域の中小業者が競合できる領域ではありませんでした。

100万以上かけて制作したにも関わらず、公開から2ヶ月間、オーガニック検索からの流入はほぼゼロとのこと。

クライアント様からこのようなお声をいただきました。

「Googleで自分の会社名を検索したら出てくるのですが、 それ以外のキーワードではまったく表示されていないようでした。 地元のお客様に届いていないのが、数字を見てよくわかりました。」

アクセス解析を確認すると、流入のほぼ全量が指名検索(社名・URL直接入力)でした。

SEOとしての機能を果たしていない状態でした。

ただし、デザインや機能性だけは非常に良いサイトです。

これはよくあるあるの素人による制作依頼の失敗事例です。

ホームページ制作で失敗する原因とは? 問い合わせが来ない理由と改善方法

ローカルキーワード設計への組み直し

幸いなことにデジタルロッキング(契約縛り)がなかった為、弊社への契約以降はスムーズに進みました。

【HP制作業者との契約前に必読】

ホームページ制作会社の選び方|比較ポイントとプロの判断基準・成功のコツと注意点

設計を根本から見直し、ターゲットキーワードの選定基準を 「ビッグキーワードの競合を避けながら、実際に依頼につながる検索語句に絞る」方針に変更しました。

具体的には、以下の三軸でキーワードを分類・整理しています。

① 地域軸
対応可能なエリアを市区町村・地名単位で整理し、 「特殊清掃 ○○市」「孤独死 清掃 ○○区」「遺体 発見後 ○○町」など、 地域名と組み合わせたキーワードを主軸に設定しました。

② 悩み軸
「においが取れない」「賃貸 原状回復 どこに頼む」「費用がいくらかわからない」など、 検索者の感情・不安に紐づく語句を拾い上げ、それぞれに対応するページ・見出し構造を設計しました。

③ 緊急性軸
「即日対応」「夜間 特殊清掃」「急ぎ 孤独死 清掃」など、 時間的な切迫感を含む検索に対応するコンテンツを、 トップページのファーストビューと個別ページの両方に配置しました。

ローカルSEOにおけるキーワード設計の考え方については、 HP制作・SEO集客のTOP記事も あわせてご参考ください。

構造変更で変わったこと|ローカル検索からの流入

キーワード設計の見直しと合わせて、内部構造も変更しました。

対応エリアを列挙するだけの「サービスエリアページ」から、 「○○市での特殊清掃について」という地域ごとの個別ページに分割し、 各ページに検索意図に対応したコンテンツを配置しています。

改修後の運用開始から数週間で、 地域名を含むキーワードでの表示回数が増加し始めました。

さらに期間をおいて、主要なローカルキーワードで上位表示が見られるようになり、 オーガニック検索経由の問い合わせが発生し始めました。

顧客の声:「検索して来てくださったお客様から初めて問い合わせをいただいたとき、 やっとSEOが機能し始めたと実感しました。 地域名でちゃんと出るようになるとは、正直半信半疑でしたが、 数字で確認できて安心しました。」

また、地域ページを分割したことで、エリアごとに問い合わせ内訳を追えるようになり、 どの地域からの反応が多いかを把握したうえで、次の対応エリア拡張の判断ができる状態になっています。

SEO改善案件で見えた構造の原則

地域検索は「勝てる場所」を選ぶことが先決

特殊清掃のローカルSEOにおいて、最初に問うべきことは 「このキーワードで上位に出られる可能性があるか」という点です。

ビッグキーワードは検索数が多くても、競合が強く、 地域の中小業者が実績なしに上位を取ることは現実的ではありません。

一方、「○○市 特殊清掃 即日」のような地域×緊急性の組み合わせは、 競合が少なく、かつ依頼意欲の高い方が検索するキーワードです。

「勝てない場所で戦わない」という選択が、 今回の改善において最も重要な意思決定でした。

顧客の声:「最初にどのキーワードを狙うかの考え方を丁寧に説明していただき、 なぜそのキーワードなのかが腑に落ちた状態で進められました。」

※現在、このクライアントからは、キーワードリストの選定と監修のみ、不定期に依頼を受けている状況です。

ローカルSEOは「地域への解像度」が成否を分ける

特殊清掃業者様のSEO設計は、広域キーワードの競争から離れ、 地域・悩み・緊急性の三軸でキーワードを組み立てることが基本です。

最初の設計でそれを外してしまったことが、HP制作失敗の出発点でした。

同じ轍を踏まないために、制作会社を選ぶ際には 「地域検索に対してどう対応するか」を具体的に説明できるかどうかを、 確認の軸にされることをおすすめします。

制作会社の選び方については、こちらの記事も参考にしてください。

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