ホームページにおける「世界観」とは、特定の店舗、商品、サービス、講座、情報発信、またはあるテーマやコンセプトに基づく独自の想像上の世界や雰囲気を表現することです。
ホームページで伝えたいコンセプトに関連する、視覚的、感情的、思考的な要素が組み合わさって形成された、特定の世界を言語化、可視化すること。
コンセプトとは、貴方の商品やサービスを通じて、顧客にどのような変化が起きるのかをイメージ化。
わかりやすく表現することです。
ディズニーランドに行った時に、高価なディズニーグッズを買ってしまうのはなぜでしょう?
それは、顧客が日常から非日常(ディズニーの世界)へと変化しているからです。
ディズニーのコンセプトは以下の通りです。
あらゆる世代の人々が一緒になって楽しむことができるファミリー・エンターテイメント
独自の世界観は、情報発信者のアイデンティティや雰囲気を形成し、視覚的、感情的、思考的な影響を見込み客(HPの訪問者)に与えます。
その結果、販売者自身は勿論。商品、サービスの差別化を図ることができます。
こう思わせることができたらWEB上での世界観の構築は成功です。
この記事では、コンセプトを生み出す方法。
貴方だけの独自の世界観を表現する一助になるエクササイズをご紹介しております。
独自の世界観を構築する理由
世界観を構築しない商品やサービス。あるいは情報発信は、長期的に不利益をもたらす可能性があります。
- 差別化の欠如
- 競争力の低下
- 顧客の満足度の低下
競争が激しい市場では、独自の世界観や特徴がない商品やサービスは、他社との差別化が困難になります。
類似の競合商品やサービスの中で埋もれてしまい、消費者の目に留まりにくくなります。
他社が独自の世界観を持つ商品やサービスを提供している中で、世界観を持たないものは競争力が低くなります。
消費者は独自性や特徴を重視する傾向があり、これらがない商品やサービスは選ばれにくくなります。
独自の世界観がないと、商品やサービスの提供価値が不明瞭になり、顧客満足度が低下する可能性があります。
顧客は、自分のニーズや価値観に合致する製品やサービスを求めていますが、世界観がないとそれが伝わりにくくなります。
世界観をホームページで表現するメリット
独自の世界観をWEB上で構築することには多くのメリットがあります。
これらのメリットは、競合他社、同業種と差別化され、ユーザーエンゲージメントを高め、継続的な成果を生む上で非常に重要です。
商品やサービスの認知度向上、単価アップ、リピート購入の向上に繋がるからです。
差別化とユニークさでアピールできる
独自の世界観は、他のウェブサイトやコンテンツとの明確な違いを生み出します。
ユニークなデザイン、テーマ性、ストーリーテリングは、訪問者に印象づけられ、サイトが記憶に残る要因となります。
強烈な印象と視覚的なインパクトを与える
独自の世界観は、視覚的に魅力的で鮮明な印象を与えます。
洗練されたデザイン、特徴的なカラーパレット、独自のアイコンやイラストなどが、ユーザーの視覚に強く訴えます。
ユーザーエンゲージメントの増加
興味深く魅力的な世界観は、ユーザーエンゲージメントを高めます。
ユーザーはその独自の世界に没頭し、探索したくなる傾向があります。
これにより、サイト滞在時間が増加し、コンテンツへの興味が持続します。
その結果、SEO集客に非常に有利な結果をもたらします。
ブランドの強化と記憶に残る体験
独自の世界観は、ブランドイメージを強化します。
特定の雰囲気やテーマ性は、ブランドとそのメッセージを覚えてもらう助けになるからです。
また、視覚的に魅力的な要素は、長期的なブランド認知を構築します。
コンテンツの一貫性による信頼性の向上
独自の世界観は、コンテンツの一貫性を保ち、顧客に信頼性を抱かせる役割を果たします。
この一貫性は、ユーザーがサイト上での体験を理解しやすくし、継続的な興味を引きます。
感情的な結びつきと共感が得られる
特定の世界観は、ユーザーと感情的な結びつきを生み出します。共感を喚起する要素やストーリーテリングは、ユーザーが自分自身をその世界に投影しやすくします。
独自の世界観を持つウェブサイトは、競合他社と異なるアイデンティティを持ち、ユーザーの心に残る体験を提供することができます。
これにより、ブランドの強化やユーザーエンゲージメントの向上、長期的な成功に繋がる可能性が高まります。
世界観で優位性を生み出す7つのアプローチ
WEB制作における「世界観」とは、ウェブサイトやウェブアプリケーションのデザインやコンテンツ、ユーザーエクスペリエンス全体に流れる独自の雰囲気やテーマ性を指します。
これは、訪れるユーザーに特定の感情や印象を与えるためにデザインされた、一貫した視覚的、感情的、概念的な要素の組み合わせです。
例えば、ラーメン店の世界観では、その味に辿り着く為の、試行錯誤のストーリーが存在し、あなた独自のこだわりが表現されるかもしれません。
例えば、マッサージの世界観では、その技術やホスピタリティによって、どのような変化が訪れるかを顧客に可視化することかもしれません。
これらは、異なるサービス、商品のコンセプトが持つ独自の世界観の一部です。
重要なのは、この世界観が商品、サービス、情報発信に一貫性や深みを持たせることです。
その結果、顧客や訪問者、その世界に没頭しやすくする役割を果たすということです。
これは、SEO集客に有利に働き、新規集客はもとより、成約率、商品単価の向上に繋がることを意味します。
WEB制作における世界観を構築する際の要素やアプローチは以下のようになります
①コンセプトの明確化と強調
自分の商品やサービス、講座のコンセプトやテーマを明確にし、それをWEBサイト上で強調します。
コンセプトが明確で一貫性があると、訪れる人々が独自の世界観を理解しやすくなります。
コンセプトを言語化するには、下記のサイトが参考になります。
コンセプトとは|コンセプトの例とコンセプトの作り方の手順
②ユーザーエクスペリエンスの設計
独自の世界観を表現するためには、ユーザーエクスペリエンスを重視します。
ナビゲーション、レイアウト、カラースキーム、フォントなどを選択し、それらがコンセプトと調和するようにします。
多くのホームページ制作会社は、顧客の希望に沿ったカラーやフォントでユーザーエクスペリエンスを設計します。
③独自のデザイン要素の使用
イラスト、写真、アニメーション、特殊なグラフィックスなど、独自のデザイン要素を活用して、抽象的な世界観を表現します。
これらはユニークで魅力的な要素として機能します。
例えば、文字だけのWEBサイトよりも、見栄えの良いデザイン要素がふんだんに使われているサイトの方が魅力的に映ります。
④ストーリーテリングとオリジナル画像
商品やサービスの背後にあるストーリーや背景、歴史を伝えることは重要です。
- 商品開発に至る迄のプロセスとは?
- どんな想いで取り組んでいるのか?
- 逆境を乗り越えて、今に至るストーリーとは?
これは、あなただけの唯一無二の物語を表現することになるからです。
それに関連する、わかりやすい画像を使って、独自の世界観を豊かに表現することができます。
⑤WEBコミニュケーションによる体験への誘導
WEB上で双方向のコミニュケーションを促します。
- 投稿やコメントを残してもらう
- クイズやゲーム要素を入れる
- 無料体験企画、無料の商品を導入する
- ZOOMによる無料相談会
- LINEグループへの招待
ホームページ上で、ユーザーの行動を促し、企画体験への参加を促します。
双方向のコミニュケーションを図ることで、貴方独自の世界観をより深く、よりリアルに体験することに導くからです。
⑥短編動画の活用
短編動画、リール動画を活用して、独自の世界観を補完します。
ユーチューブによる長編の動画編集は専門技術が必要となるので、難しいです。
しかし、インスタやTIKTOKを使った、リール動画は誰でも容易に作れるようになっております。
商品やサービスに携わる、1分程度のリール動画は、ユーザーエクスペリエンスを豊かにしてくれるでしょう。
インスタグラムの「リール」とは? 作り方や編集テク、注意点まとめ
SNSからのホームページへの誘導は世界観を補完、強化してくれる強固な手法の一つです。
⑦デザインやコンテンツに一貫性を保つ
独自の世界観を維持するために、デザインやコンテンツの一貫性を保つことが重要です。
全ての要素が統一され、協力して同じ世界観を伝えるようにします。。
- テーマカラーの色は?
- 文字装飾、フォントは統一されているかどうか?
- 商品やサービスの魅力を補完するコンテンツかどうか?
- そのコンテンツに集客キーワードは入っているかどうか?
その場、その時の思いつきで、コンテンツを作成すると、一貫性が保てなくなるからです。
類似コンテンツを作成したり、テーマカラー、装飾が統一されていない等のミスは初心者にはよくあることです。
その為、独自のガイドラインを作成することは、長期的なホームページ運営にとても有効的です。
それは、外注先にも共有されるからです。
ゼロから始める世界観を構築する為のエクササイズ
独自の世界観を構築するためのエクササイズとして、以下の手順やアプローチをお試しいただくことがお勧めです。
今は全くのゼロでもかまいません。
これは、アイディアを整理し、コンセプトを明確化するのに役立つものです。
これらのエクササイズは、独自の世界観を具現化するためのアイディアを形成し、整理するのに必ず役立ちます。
ブレインストーミング
ペーパーやデジタルツールを使って、思いつくままにアイディアを書き出します。
制限を設けずに、可能な限り多くのアイディアをリストアップしましょう。
これにより、幅広い視点から独自のアイディアが出てきます。
キーワードマインドマップ
主要なテーマやコンセプトを中心に、それに関連するキーワードやアイディアを枝分かれしてマインドマップにまとめます。
このマップを通じて、アイディアの相互関係や発展が見えてきます。
画像やカラーパレットの選定
独自の世界観をイメージするのに適した画像やカラーパレットを集めます。
これにより、視覚的な要素や雰囲気を具体的にイメージする助けになります。
ストーリーテリングの演習
短編のストーリーやシナリオを書く練習を行います。
独自の世界観をストーリーに落とし込むことで、どのような雰囲気や要素が重要かを洗い出すことができます。
まずは、ご自身の体験をストーリー形式に脚色することがおすすめです。
なぜ、この商品やサービスを開発、販売するに至ったのか?
このストーリーを描くことで、あなたの世界観の一部を強力に補完してくれるでしょう。
他のサイトからのインスピレーション
自分の商品やサービスとは別ジャンルのWEBサイト(ホームページ)で参考になるものはないですか?
同業種で真似ると、競争優位に立てないので、なるべく別ジャンル、他業界のサイトを真似ると良いでしょう。
そこで展開している世界観の中で、真似したい要素を抜き出します。
- 理念
- キャラクター
- 配色
- 画像の選定
- 構成
- ストーリー
- 企画
- コンテンツの表現方法
他サイトをモデリングすることで、自分の世界観に取り入れたい要素やアプローチを見つけることができます。
自分のアイディアやインスピレーションを取り入れながら、ユニークな世界観を作り上げていくことも重要です。
ユーザーテストとフィードバック
世界観の構築は一朝一夕ではできあがりません。
作りながら、試行錯誤して、徐々に馴染んだものが出来上がる感覚です。
まずは、自己採点で51点くらいの段階でスタートします。
最初の段階では、プロトタイプのホームページだと割り切ることが必要です。
でないといつまで経っても、スタートできないからです。
何より重要なのは、貴方の世界観、コンセプトの卵、原石となる表現をユーザーに見てもらうことです。
ユーザーの視点からのフィードバックは、世界観の改善や調整に役立つからです。
ホームページの世界観構築とはトライ&エラーの中で育まれてゆくものです。